2017年11月19日 (日)

オオチチッパベンケイ

Dsc_01291絶滅危惧植物である。

茨城県と福島県だけに自生する。

環境省のランクでは

絶滅危惧1B.類に指定されている。

ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属

一般にこの類は

乾燥に対しては

極めて強い耐性を持っている。

分厚い葉にため込んだ水分で

長い期間の乾燥にも耐えられる。

ところで左の画像だが

これは栽培しているオオチチッパベンケイの

種子が風に運ばれて

マンションの屋上の雨水を排水するために掘られた

細い溝に溜まったわずかな土に芽生えて成長し、

花を咲かせたものである。

夏の間はカラカラに乾燥し、水分を得られるのは雨が降った時だけなのだが

それでもしぶとく生き残って、ついに花を咲かせたのである。

我が家の庭の柵に囲まれた外側なので、この場所に行くには、

柵を乗り越えなければならない。

きょう柵を乗り越えて撮影してきた。

これも天晴れな生きざまである。







撮影は2017年11月19日 我が庭の柵の外側で。

2017年11月13日 (月)

野菊の終焉

Dsc_00091庭で栽培している

色々な野菊も

そろそろ終焉の時を迎えている。

左画像は

まだ正式な名前はついていないが

発見者がキタガワユウガギクと

通称名で呼んでいるので

私もずっとその名前で呼んでいる。

九州に生えているユウガギクの

仲間のひとつである。

なよなよとした繊細な感じが好きで

大事に育ててきたせいか

今では

庭のあちこちから、種が飛んで育ったものが咲いている。

画像のプランターが、キタガワユウガギクを植えているもので

他で咲いているものはすべて、この鉢から種子が飛んでいって生えたものである。

Dsc_00061この野菊は

四国だけに分布しているとされる

ソナレノギクだが

「日本の野菊」の著者いがり君も言っているが

九州の甑島にも分布している。

ヤマジノギクの海岸型で

茎は太くてガッシリしている。

画像の株もこれで1本である。

我が家のものは

四国の柏島産の種子を蒔いたものだが

今では勝手に種子が飛んで

どこからともなく芽生えてくるので

今は自分から種まきをすることはない。

冬越しするロゼットはハマベノギクに似ているのだが

立派に育ったロゼットもかなり大きく、ガッシリとしているので、ロゼットを見ているだけでも

ソナレノギクということがわかるのである。

Dsc_00131花が大きく

とてもよく目立つ左の画像は

ハマギクである。

園芸的価値が高いので

今では鉢植えが普通に売られているが

青森県から

茨城県にかけての

太平洋岸に自生する。

日本を代表する野菊である。

野菊というと

普通は草本(草)が多いのだが

唯一の例外がハマギクで

草丈が低く草のように見えるが

草ではなくて、木なのである。

学名はニッポナンテムムと言い、日本の、という意味である。

Dsc_00051最後にもうひとつだけ

比較的花期が遅い野菊に

左画像のダルマギクがある。

本州の山口県や

九州の海岸ではお馴染みだが

自生地の姿を見たことがある人は

それほど多くはないと思うが

この野菊もコンパクトで

非常に育てやすいところから

園芸化され

花屋で売られていることも多い。

ともかく茎を切って挿しておけば

間違いなく活着する

増やすのはなんとも簡単な野菊である。

植えたままの鉢でも毎年間違いなく花が咲いてくれるので、無精者向きの野菊かも。

あはは

ともあれ、我が家にある野菊の大半は、そろそろ終焉の時を迎えている。

野菊のトリを飾るのはノジギクの類だが、ノジギクをはじめ、

オオシマノジギク、アシズリノジギクなどが、すでに咲きはじめている。




撮影は2017年11月6日 我が家の庭で。










2017年11月 6日 (月)

天晴れゲンカイイワレンゲ

Dsc_00181先日の台風で吹き飛んだ

ゲンカイイワレンゲの

きょうの姿である。

とても小さな鉢だったので

鉢ごと吹き飛び

鉢も植物もどこにいったのか

気がつかずにいた。

きょう庭の整理をしていたら

ミイラ化した

ゲンカイイワレンゲの本体を発見した。

わかるだろうか

画像では植物が逆さになっていることを。

真上が根っこの部分で

すでに乾燥して死んでいると思われる。

植物体の中の水分だけで花茎を持ち上げて

すでに白い蕾をつけて咲く準備をしていたのである。

ベンケイソウの仲間は、乾燥には極端に強いが

これほど強かったとは。まさに天晴れと言うほかはない。

はたして花は咲くだろうか。

そして果実を実らせなければ、我が家のゲンカイイワレンゲは絶えてしまう。

花を咲かせた株は枯れて一生を終える。

種まきを続けなければ、次世代は育たないのである。







撮影は家の中に持ち込んで、黒バックで写してみた。2017年11月6日

2017年10月21日 (土)

カワラハハコ

Photoドライフラワーを作るために

カワラハハコを栽培している。

プランター1鉢だけだが

量的にもちょうど良い具合である。

もう何年も続けている。

というのは1年経つと

古くなったものを捨てて

毎年、その年に咲いた新しい株で

ドライフラワーを作るからだ。

今年も花は順調に咲いたのだが

ドライフラワーにするには

いささか作りにくい、というか

長い花茎が台風や長雨の影響で

倒れてしまったからである。

あちこちに倒れて、好きな方向に伸びている。

Dsc_10192左画像のように

みな倒れてしまったのである。

花茎が真っすぐ上に伸びていると

綺麗なドライフラワーとなるのだが

このように茎が曲がってしまうと

なかなかすっきりとしたドライフラワーには

ならないのである。

それでも束にして横に寝かせて乾燥すれば

ドライフラワーにはなるのだが

見栄えのしないものとなる。

そんな訳で

今年はドライフラワー作りを断念した。

倒れたままのカワラハハコは

きょうも冷たい雨に打たれている。





撮影は2017年10月10日 我が家の庭で。

2017年10月15日 (日)

夏の名残り  ハイビスカス

Dsc_10351夏の名残りか

30度を超すような真夏日から

一転して

急激に肌寒さが続く日がやって来た。

ここ数日続く雨の中で

それでも大輪のハイビスカスは

咲き続く。

毎日、毎日、何輪もの

花が咲き続いている。

左画像は我が家でいちばん大輪の

オレンジ色のハイビスカス。

今が最盛期のようである。

冷たい雨に濡れながらも

たった1日だけの命の花を咲かせている。

画像の枝は、重みのせいか左に倒れてしまった枝である。

直立している数本の枝にも、派手な色合いで咲いている。

Dsc_09411昨年の冬に

沖縄から1枝もらって来て

挿し木で育てた

白い色のハイビスカスも

今では2メートルほどに育って

きょうは10数輪も

花を咲かせている。

雨の中、外に出るのが億劫で

家の中から

窓ガラス越しに花の数を

数えている。

この白いハイビスカスも

生長しすぎなので

もうすぐ家の中に入れることを考えて、

先端の50センチほどをカットするつもりなのだが

次から次へとつぼみが出てくるので、いまだに切れないままなのだが、今月末頃には

家の中に取り込むつもりである。

越冬のために、今年は家の中に取り込むハイビスカスの種類も鉢数も

かなり多くなりそうだ。






画像はきょう2017年10月15日撮影。白花は10月10日撮影したもの。


2017年10月12日 (木)

秋咲きシクラメン   Cyclamen hederifolium

Dsc_09741我が家で稔った種子を蒔いて育てた

秋咲きのシクラメンである。

数あるシクラメンの中の

原種のひとつである。

この球根は

種子から育てた3代目あたりだと思う。

種子が稔るたびに種まきしていたので

もう何代目なのか

正確には覚えていないのだが

季節がくると

間違いなく咲きだす。

肥料は一切施すことなく

水がスーッと抜けるような

粗めの砂利で育てている。そのせいか花は自生地のヨーロッパで見るものより

随分と花が小さいような気がする。

球根からつぼみが次から次へと立ってきて、かなりの数の花を咲かせる。

花の頃には葉がなく、花が終わる頃に葉が伸びだしてくる。

この球根の元は、イタリアの山道に転がり出ていた、たった1個の球根である。

拾って日本に持ち帰った頃は、秋咲きのシクラメンとは思っていなかった。

シクラメンの球根らしいと思って拾ってきたのだが、その時は球根に葉も根も

ついていなかったのである。

Photoその時の球根が

多分翌年に咲いた時のものだと思うのだが

それが左の画像である。

古いガラケー時代のカメラでの撮影だが

撮影年月日を調べたら

2009年10月14日だった。

この時からずっと

何世代にもわたり

我が家でずっと咲き続いている。

考えて見れば

じつに18年も咲いていることになる。

ビックリするのは

最初に拾ってきた左画像の球根が

今も生きていて、今年も花を咲かせていることである。

シクラメンは別名をブタノマンジュウとも言う。

球根がかなり大きくなるからである。記録によれば赤ちゃんの頭くらいの大きさのものも

稀にはあるらしい。

いま、ふと思い立ってプランターの中の元の球根の直径を測って来た。

直径は9センチもあった。

シクラメン・ヘデリフォリウムとしては、かなりの大物である。あはは

平べったくなった真ん中から、花茎が束のように立ち上がり

こちらも2輪ほどが咲きだし、その下にはこぼれ種から育ったものも

花茎を立ち上げていた。自生地では時に大群落となるが

それも納得できる。






撮影は2017年10月11日 我が家の鉢植えと、昔に撮った古い画像である。

2017年10月10日 (火)

ハマトラノオ

Dsc_09341限られた狭い庭なので

なかなか思うように育てられない。

肥料を与えると

大きくなりすぎるし

日当たりの悪い場所や

他の植物の陰になると

どうしても徒長しすぎてしまう。

海岸の岩場で見られるような

ガッシリとしたコンパクトな姿になるよう

太陽をガンガンに当てて育てたいのだが

過密気味の我が庭では

それはどうも無理のようである。

こうして咲いてくれただけでも

良しとしなければ。

かなり増えたが、これ以上増やすわけにはいかない。

画像の他に、プランターひとつに溢れている。

撮影は2017年10月9日 我が家の小さな鉢植えの株。

2017年10月 9日 (月)

ハマベノギク

Dsc_0918日本海側の海岸の砂浜に

這うようにして育つ野菊だが

種子を蒔いて育てた我が家のものは

もう10年以上にわたって

自然繁殖を繰り返している。

咲いた株は枯れてしまうのだが

たくさんできる種子が勝手に飛んで

どこかの鉢から必ず芽を出す。

増えすぎても困るので

せっせと間引いてはいるのだが

困ったことに

花の最盛期になると

庭中がこのハマベノギクでいっぱいになる。

こんなにたくさん残したつもりはないのだが、思わず笑ってしまう。

花は8月頃からぽつぽつと咲きだすのだが

10月の最盛期になると、本当に庭中がこの花であふれる。

Dsc_0917こんな感じに

あちこちが花だらけ。

これは庭のほんの一角。

横に伸びる枝を

どんどんと広げてゆくので

たった1本でもそれなりの迫力がある。

1輪の花は大きく

可愛いので

ついつい甘やかしてしまうのが

いけないのだと

それは充分自覚している。

だが

花の最盛期を見ると

まぁいいか、と思ってしまうのだ。

来年咲くロゼットが、もうあちこちで大きくなっているのだが

このロゼットはハマベノギクなのか、それともソナレノギクなのか、わからなくなってきた。

株がかなりガッシリとしているので、いつの間にかすべてソナレノギクに置き換わっている

可能性は、案外高いかもしれない。

Dsc_09281これが来年咲くロゼット。

右下に見える2株も

ハマベノギクのロゼット。

葉はかなり厚いので

ソナレノギクの可能性は大である。

分布からすれば

ソナレノギクの方が範囲は狭く

ずっと貴重品ではあるのだが。












撮影は2017年10月9日 我が家の庭で。いずれも勝手に生えてきたもの。


2017年10月 5日 (木)

マングローブの根元

Dsc_08591マングローブの花は終わったが

その木の根元である。

結構な樹齢だから

水につかる部分は

すでに板根化している。

この木の根元に着生しているのは

ヤエヤマオオタニワタリである。

家で栽培しているものの胞子が飛んで

いつの間にか大きくなったものである。

20年以上栽培を続けていると

こんなことも起こるのである。

水の中にはびこっているのは

デンジソウ。

これもヤエヤマオオタニワタリと同様なシダの仲間である。

水面がさびしいので少し植え込んだら

あっという間に水面を覆った。

こちらは冬には枯れてなくなるが、春先になるとどっと芽生えてくる。






撮影は2017年10月5日 マングローブの大きな鉢の下の部分である。

2017年9月18日 (月)

マングローブが咲いた

Dsc_05511我が家で栽培しているのは

メヒルギである。

マングローブは木でありながら

年輪がない。

しかし、樹齢は25年ほどになる。

というのは

種子から自分で育てたからである。

メヒルギの種子は

胎生種子と言って

樹上で熟し

スポッと抜け落ちて

海水の流れによって

分布を広げる。

海の中に生える木なのである。

マングローブという呼び名は、海の中に生える樹木の総称名で

日本にはオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなどがある。

熱帯や亜熱帯が分布の本拠地で、メヒルギは最も北にまで分布を広げたマングローブの

ひとつである。

とはいえ、日本での分布の北限地は鹿児島県の喜入町である。

植栽では静岡県の伊豆半島で育った記録がある。

Dsc_05571日本では主に沖縄県で

なかでも西表島などの

南西諸島でよく目にする

少し変わった樹木である。

我が家の種子も

西表島産である。

最初の頃は律義に

汽水を汲んできては入れていた。

だが、ある程度木が育ってくると

毎日汽水を汲んできて入れるのは

面倒になって来た。

大きなバケツで汽水を海辺から運んで

マンションの屋上にある

わが庭園まで運ぶのが億劫になって来たのである。

でも、10年間くらいは汽水を汲み上げていた。

苗がまだ小さい時は、容器も小さかったので、冬になると家の中に持ち込むのも

さして大変なことではなかった。

だが、メヒルギは木である。成長は遅いものの、それでも大きく育っていった。

数年前からは直径が45センチほどの大きな鉢に植え替えた。

こうなると重くて家の中には持ち込めない。仕方ないので、枯れることを覚悟で

陽当たりの良いベランダに置くことにした。

何年か花が咲かなくなっていたので、植え替えた時に少し肥料も入れた。

そしたら今年、久しぶりにつぼみがたくさん着いた。

小さなつぼみは2ヶ月ほどかけて、やっと咲いてくれたのである。

昨夜の台風18号の暴風雨にも負けず、つぼみはだいぶ吹き飛んだけれど

それでも今朝の台風一過の青空の中、花はわずかだが咲いている。

鉢植えなので、木の高さは2メートルほどに制限し、成長点はカットしている。

花は咲くが、たった1本なので受粉ができず、ブーメランのような胎生種子は

当然のことながらできない。







撮影は2017年9月18日 我が家のベランダで。

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