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2016年6月15日 (水)

クリンソウと鹿の食害

Dsc_07931水辺に咲くクリンソウである。

普通はこのように

ぽつんぽつんと生えているのが

本来の自生の姿である。

場所によっては

何株かがまとまって生え

ちょっとした群落になることはある。
















Dsc_07911
クリックしてご覧ください。

左の画像の場所は

昔から

ある程度の群生地ではありました。

クリンソウの群生地として

今は保護されています。

八ヶ岳の山麓には

所々にこのような群生地があります。

今、異変が起きています。

本州の自生地だけではなく

北海道などでも大きな問題になっていますが

各地でクリンソウだけの大群落が出現しているのです。

異常に増えてしまった鹿が、今は日本全国の山野を食い荒らしています。

毒性の弱いスズランなどは、鹿にことごとく食べられてしまいましたが

何故か同じ毒草でも、クリンソウだけは鹿が避けて通るのです。

鹿にとっては特別に強い毒があるようです。

集団でやって来た鹿の群れが、湿地の草をことごとく食べて

クリンソウだけを食べ残します。

残されたクリンソウは実を結び、鹿の集団によって耕された湿地に

まるで種まきでもしたかのような

クリンソウだけのお花畑が出来上がるのです。

花には何の罪もないのですが、まるで花壇のようなクリンソウの群落は

決して好ましい風景ではないのです。

Dsc_07871






2016年6月8日 山梨県清里にて

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コメント

髭さんのこの記事を読んだ直後に,たまたま見た個人のブログ(検索で見つけた,知らないかたのブログ)で,
「この地域のクリンソウが個体数が増えていてて喜ばしい」(山梨県ではない地域)
と書かれてたので,全体を知らなければこのように考えてしまうのかも,と,自分も反省しました。

私の周辺で,クサナギオゴケの群生地があちこちで見つかっていて,見つけるとうれしいのだけど,
「もしかしたら,何か他の動植物とのバランスが崩れて増殖しているのかもしれない」
という考えも頭の隅に置いておこうと思いました。

hal-coさん こんにちは。
野生の植物は単独で生えているわけではなく
常に様々な植物達と共生だったり競争だったりしながら
多様性を保っています。
広い眼で見ていないと正しい認識はできないと思います。
全国的に見ても、鹿の食害がひどい地域と、クリンソウが増えている地域は
一致しています。
自然を正しく認識することはなかなか難しいですが
疑う、という気持ちは常に持ちたいものだと思います。

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