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2016年10月20日 (木)

ナリヤラン  Arundina graminifolia 

Dsc_4038_2カトレアを彷彿させるような

美しいランである。

こんなに美しいランが

日本には自生しているのです。

といっても

生えているのは沖縄のさらに南

八重山諸島の中でも

石垣島と西表島だけですが。

近頃とみにその数が減ってきている。

環境省の絶滅危惧植物に指定されていて

ランクはENである。

ENというのは絶滅寸前ではないけれど

絶滅するかも知れないよ、という

危険なランクなのである。

植物体が弱いわけではない。むしろ雑草のように強いランなのである。

陽当りの良い畑の隅のような場所で繁茂する。

そのような場所が、パイナップル畑になってしまったり、牧草地などに変わってしまい

元気に育つ場所そのものが極端に減少しているのである。

私は以前、マレーシアの山道の土手で、2メートルくらいの背丈に育って

さかんに花を咲かせている本種を見ているが、国外ではインドから東南アジア、ポリネシア

などに広く分布するが、普通どこでも雑草のごとく茂るランなのである。

Dsc_4040横の画像と上の画像は

我が家で栽培しているナリヤランである。

葉が黄ばんでいることからもわかるように

そろそろ今年の花期は

終りである。

7月のはじめ頃から今まで

とりわけ今年は花数が多かった。

夏の最盛期には

毎日50輪くらいが咲いていた。

自生地より、はるかに見事な眺めだった。

今年全体では何百輪咲いたのだろうか。

私のナリヤランの栽培歴は古い

たった1本の西表島の苗からはじまり

かれこれ50年近くの長きにわたり栽培を続けている。

増やして増やして、欲しいという人にはすべての人に差し上げた。

中には何度差し上げても花を咲かせることができない人もいて、つぼみがどっさりと着いた

大鉢を差し上げた人もいる。(得手不得手が結構あるのです)

神奈川県から当地に越してきてからは、栽培が特にやさしくなった。

温暖化傾向も味方しているが、軒下に置けば野外でも越冬できるのである。

そもそもが熱帯や亜熱帯地方のランなので、温室を持たずに、いかに冬越しができるかに

かかっているのです。50年近い栽培歴というのは、もはや鬼に金棒、独特のノウハウを

会得しているのです。

そんなわけで今年我が家には、大小の鉢植えが6~7鉢あるだけだが、まっこと見事に

咲き続きました。3ヶ月以上もの長きにわたって花を楽しめる野草というのは、そうそうザラ

にはないのです。

今年の9月はじめに、西表島で久しぶりに自生地のナリヤランを撮影しました。

人里近くの自生地は壊滅的だったのですが、昔からずっと変わらず咲いている場所では

かなりの花が見られました。それが下の画像です。

Dsc_2983にわか雨が通り過ぎた後なので

花びらが濡れています。

自生地でも

花の色には濃淡がありますが

これは花の色が

濃い個体です。

周りには果実がたくさん

ぶら下がっています。

コシダが茂る山の斜面に

たくさん咲いていました。








撮影は2016年10月19日 我が家の栽培品。この日は7輪咲いていました。今月いっぱいくらいまでは花が咲きそうです。

最後のカットは西表島で2016年9月4日に撮影










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コメント

今回は 蘭ですね! こんなに華やかな花が 3ヶ月も長い期間咲いているのですね いっぱい咲いているのを見られたら 楽しいでしょうね! さすがに髭さん 50年近くも栽培して花を咲かせられるというのは ナリヤランに適した環境を熟知されているからでしょうね!髭さんの庭は北から南の植物 それも 珍しいものばかり!次はどんな花を見せてもらえるのか楽しみにしています。 

とくジィさん 今晩は。
いつもコメントありがとうございます。
狭い我が家の庭は、下手な植物園より面白いと思いますよ。
日本の物だけではなく、海外の野草もいろいろ栽培しています。
中には日本各地の植物園にお嫁入りする前の苗も結構たくさんあったりします。

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