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2017年9月 4日 (月)

ミズスギナ   Rotala hippuris

Dsc_04551_2滅多に見ることができなくなってしまった

貴重な水草である。

我が家で栽培しているものは

2001年に宮崎県で撮影した時に

花のクローズアップ用に採取した

たった1本から増えたものである。

ミズスギナとは

まさに言いえて妙な名前である。

この水草は環境汚染に極めて弱い。

とりわけ水質の汚濁には敏感で

自生地の沼やため池の水が濁ったりすると

たちまちのうちに消えてしまう。

わずかに残っていた宮崎県のため池でも

その後は消えてしまったようである。

現在、自生が確認されているのは、群馬県、三重県、福岡県の3県だけである。

かつて自生し、標本も残されている千葉県、愛知県、佐賀県、長崎県、宮崎県では

すでに絶滅してしまったらしい。

いったん絶えてしまうと、復元は極めて難しい水草のようである。

環境省のレッドデータブックでは、絶滅寸前の絶滅危惧ⅠA類(CR)にランクされている。

Dsc_04531花は白から淡紅色で

葉の付け根に咲く。

花の直径は2ミリほどの

極めて小さいもので

花弁は4つに裂ける合弁花である。

我が家のものは淡紅色

特別な手入れをしているわけではなく

水が減れば、新しい水を追加しているだけで

結構丈夫に育っている。

水中葉と気中葉では葉の形が異なるが

透明な水中では

なかなか美しい水中葉が見られるので

ミズスギナだけの鉢を作ろうか、とも考えている。

画像はすべて抽水状態の気中葉である。

我が家ではコウホネやヒツジグサ、ヒルムシロなどと一緒の

比較的大きな水鉢で育てている。






撮影は2017年9月2日 我が家の水草鉢のひとつで。



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コメント

小さくて見過ごしてしまいそうな花なのですね。
ミズスギナ,我が千葉県にも残っているなら会いたい植物です。
今稲刈りが盛んに行われているので,来週辺りから水田植物の観察ができそうです。

ミズスギナも探してみます。

hal-coさん こんにちは。
ミズスギナは微妙な生育環境のようで
一度絶えてしまうと復活はなかなかしない(できない)植物のようです。
水草の多くは埋土種子によって復活することは多いのですが
ミズスギナはそのような報告例がありません。
もともと数の少ない植物なので、研究も充分されないままに
絶滅に向かっているのかもしれません。
放棄されたような山間の水田や、古いため池や沼などがあれば
探せるかもしれません。

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